楽しい人生のTips

楽しいと楽は違う

例のアレによる原油の価格下落、またそれに起きる先物との価格乖離(コンタンゴ)についてまとめてみる

【本記事の目的】

・価格の原油価格の推移を知ること

先物について知ること

・価格乖離(コンタンゴ)について知ること

 

 

【内容】

■用語集
商品先物取引農産物や鉱工業材料等の商品を将来の一定日時に一定の価格で売買することを現時点で約束する取引であり、先物取引の一種
  ・https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%95%86%E5%93%81%E5%85%88%E7%89%A9%E5%8F%96%E5%BC%95
○期近物(きぢかもの):先物・オプションで取引できる限月のうち、最も近い限月のこと。
  ・https://www.daiwa.jp/glossary/YST0369.html
○期先物(きさきもの):先物・オプションで取引できる限月のうち、受渡期日が「期近物」より先になるもの。
  ・https://www.daiwa.jp/glossary/YST1891.html
コンタンゴ(順ざや):商品先物取引において、期近物より期先物の方が高い状態のこと。

バックワーデーション(逆ざや):商品先物取引において、期近物より期先物の方が高い状態のこと。

ETF(上場投資信託):特定の指数の動きに連動する運用成果をめざし、金融商品取引所に上場している投資信託
          (例:日経平均株価東証株価指数TOPIX))
  ・https://www.nikkoam.com/products/etf/about

 

■起こっていること
5月物と6月物の価格差は前週末時点で7ドルに広がり、市場では「メガコンタンゴ」「スーパーコンタンゴと呼ばれる状況となっている。

 

■商品先物市場の「コンタンゴ」とは?
商品先物ではコンタンゴが通常時の状態とされている。
 なぜ?→商品市場では購入資金の調達金利のほか、現物の保管コストや生産コストが存在する。
     期先の先物契約になればなるほど、その商品を保有し続けるコストがかさむ。
     →通常時はコストを含めた価格、つまり期先の方が価格が高くなるコンタンゴが形成される。
      →原油穀物といった劣化しやすく、保管が難しい商品は、在庫量が増加すればするほどコンタンゴの状態が強まりやすい
       一方、異常気象や事故によって現物需給が逼迫することで、残された期間が短い限月ほど価格が高いバックワーデーションの状態になる場合がある。

 

個人投資家の注意点
 一部の原油価格指数はETF(上場投資信託)の連動対象となっている
 →「原油先物に継続的に投資した際の運用成果の再現」のため、満期を迎える前に期近物を売り、期先物を買う、限月乗り換え(ロールオーバー)が(自動で)行われる。
  →<コンタンゴの場合>価格の高い期先物を買い、価格の安い期近物を売ることになる。
   →期近物の売却資金で期先物を買うため、コンタンゴだと、ロールオーバー後の先物保有枚数は減少する。
    つまり、安く売って高く買っている状態。
    →コンタンゴが継続すると、原油先物価格(≒期先物)に対して原油価格指数(≒期近物)は下方に乖離する
     →更に安くなる、原油価格的には負のスパイラルが発生する

 

■なぜコンタンゴが起こっているのか→急速に在庫が積み上がっているから
新型コロナウイルスの感染拡大で世界の石油需要が冷え込んだ。
 →外出制限でガソリンなどの消費が落ち込んでいる米国では製油所の稼働が鈍り、原油の在庫が急速に膨らんでいる。
  米エネルギー情報局(EIA)が15日発表した週間の石油在庫統計では原油在庫が5億360万バレルと前の週から1920万バレル増えた。
  在庫の積み上がりは今後も続くと見られている。
  →前述のとおり、「在庫量が増加すればするほどコンタンゴの状態が強まりやすい

 

・目先の原油需要が急速に鈍るなかで、取引が終了する5月物のポジションを手じまう投資家の動きが加速
 (ポジションを手じまう=原油を買ってドルなどの法定通貨にすること、つまり原油は売り加速で金銭的価値が相対的に低下
 →FXの大手取引企業 オアンダは20日付の顧客向けメモで
  「この極端なコンタンゴは、短期的にはアメリカで誰も原油を欲しがっていないことも示している」と説明

 

 

コンタンゴ拡大で、先物限月乗り換えコストは「35%」
・オアンダは、現在の原油先物価格について以下のようにコメント。
 「メガ・コンタンゴとしか言いようがない。このことは、もしあなたが1バレル20ドル以下という一見安い価格でWTIを買ったとしても、
  次の流動性のある限月に乗り換えるために7ドル、35%もの資金調達コストを支払ったことと同義になる」

 


■この超「コンタンゴ」状態が正常化に向かう材料は何か。
・景気の回復に伴う需要の増加
 減産による供給過剰の解消とみる声が多い
 →石油サービス会社ベーカー・ヒューズが17日に発表した米国の石油掘削設備(リグ)の稼働数は438基と前週から66基減った。
  15年2月以来の減少幅となり、足元の4週間では226基縮小した。
  新型コロナ問題による景気回復が見込めない限りは、供給過剰の解消に向けた各国の取り組みや、民間の生産調整が一巡することが必要。

 


【参考(と言うか大本の情報先)】
https://moneyworld.jp/news/05_00025373_news

 

 

【所感】

・雰囲気はわかった

・知らない用語がいっぱい出てくると読むの疲れる

コンタンゴが発生すると、あたしたちの生活にどう影響でてくるのかも気になった