生活における第二宇宙速度の考察
■導入
先日流れてきた、はてブの記事について色々と考えるところがありました。
(あの2軸の切り方、面白いなぁと思いました。実際のシチュエーションとして当てはめるにはもう少し工夫が必要そうですが、読み物として非常に質が高いなぁと感じました...こんなのが無料で読めるんだからネットは最高。ちなみに内在系/超越系ってワードは哲学のなにかの概念からチョイスしたんでしょうかね?)
その中で「そもそもこの悩みってどの状況にある人が陥るのだろう?」という
疑問があり、検討してみました。
(逆に言うと、この水準を満たしていない場合は、悩む前にもっと大きな問題があるので目の前のことをやったほうがよいということになる)
■結論
「何者かになりたい」という欲望は、生活における第二宇宙速度(生活および趣味に必要な金額が賄える収入を得ている状態)の突破後に検討事項とすべきである。
■そもそも、第二宇宙速度とはなにか
一般的に使われる第二宇宙速度とは、物理学で扱われる用語です。
○第二宇宙速度:地球の重力を振り切るために必要な、地表における初速度である。約 11.2 km/s(40,300 km/h)で、第一宇宙速度の√2倍である。地球から打ち上げる宇宙機を、深宇宙探査機などのように太陽を回る人工惑星にするためには第二宇宙速度が必要である。地球の重力圏を脱出するという意味で地球脱出速度とも呼ばれる。(参考:wikipedia)
→ざっくり言うと、地球の重力圏を脱出するために必要な速度のことです。
また、順番が前後してしまい恐縮ですが、後ほどの考え方に必要になるので、合わせて第一宇宙速度についても引用。
○第一宇宙速度:地球において、その高度を海抜ゼロ(海面もしくは地表すれすれ)とした(仮想上の)円軌道の衛星軌道の軌道速度で、約 7.9 km/s (= 28,400 km/h) である。地表において、ある物体にある初速度を与えたと仮定した場合、その速度がこの速度未満の場合はどのように打ち出したとしても、弾道飛行[1]の後に、地球の地表に戻ってしまう。逆に、これを越えて[2](第二宇宙速度未満で)水平に打ち出した場合、その地点を近地点とする楕円軌道に投入される。
→こちらもざっくり表現すると、地球に対し衛星軌道上に走行するのに必要な速度のことです。
■生活における第二宇宙速度ってなに
前述の宇宙速度について、生活に置き換えて検討すると、以下のようになります。
○第一宇宙速度(物理):地球に対し衛星軌道上に走行するのに必要な速度
→第一宇宙速度(生活):生活に必要な金額が賄える収入を得ている状態
○第二宇宙速度(物理):地球に対し衛星軌道上に走行するのに必要な速度
→第二宇宙速度(生活):生活おょび趣味に必要な金額が賄える収入を得ている状態
つまり、生活が問題なくでき、かつ趣味にお金をある程度割くことができる、金銭的にちょっと余裕がある状態をイメージしています。
この場合、趣味をやる余力がある状態ですので、肉体面だけではなく、精神面もある程度健康な状態であるとも言えます。
■どんな人が生活における第二宇宙速度を突破しているの
この生活や趣味にかかるコストは本当に千差万別なため一概にこの金額!といえるものではないです。(養う対象が多ければ生活コストは上がりますし、お金がかかる趣味なのであれば趣味のコストは青天井になりえますよね。高級車とか。)
しかし周りを見ていると、独身であり、特別お金がかかる趣味などもない場合は、概ね30前後(26~35の間)に、この第二宇宙速度を突破した状況になる人が多いみたいです。
ちなみに、この年代で独身の割合は男女差ありますが、凡そ5割くらいのようです。(参考ページ)
■概算でいいから教えて
都内一人暮らしの状態と仮定して過去の記事を参考にすると、
○第一宇宙速度(生活)→手取り203万
趣味を月3万円とすると、年額36万となるので、
○第二宇宙速度(生活)→手取り(203+36)万=手取り239万
→額面になおすと、340万程度ですかね。
大きめの企業に努めていたら、一年目から突破していてもおかしくないのかも。
tanoshii-jinsei-23.hatenablog.com
■結論(再掲)
「何者かになりたい」という欲望は、生活における第二宇宙速度(生活および趣味に必要な金額が賄える収入を得ている状態)の突破後に検討事項とすべきである。
第二宇宙速度突破後の「何者かになりたい」という部分については、後日記事にしようと思いますので。あしからず。
おわり